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ご挨拶

2020 年、世界は大転換期を迎えました。 新型コロナウイルスという目に見えぬ脅威が世界中を駆け巡り、人と社会の在り方が劇的な変容を遂げたのです。 日本でも「新しい生活様式」が提唱され、ソーシャルディスタンスのもと、人と直接触れ合う機会が減り 大勢で集まる活気に満ちたイベントなども簡単に開催する事は出来なくなりました。 これまで瑞々しく交流していた海外との往来も沈静化し、外国人旅行客で賑わっていた国内観光地の光景も一変しています。 そうした歴史のうねりの中で産声を上げたのが、私たち 「liaison(リエゾン)」です。 「荒波の中の船出」という過酷なイメージを感じ取られる方もおられるかもしれません。 しかし、物理学者のアインシュタインはこう言いました。 「困難の中にこそ、チャンスがある」と―― そう、先が見えないような状況の“今”だからこそ、私に出来る事がある、そう考えたのです。 創業の揺るぎない覚悟が、私の決断を後押ししました。 振り返ってみましたら、私の人生もまた困難に満ちていました。 今の社会と同じように「見通しの立たない立場」にいる事が多くあったのです。 それでも、私は「見えない」中でも立ち止まることなく 果敢に、そして力強く、人生を歩み続けて来ました。 「出来ないことは無い」「いつだって何とかなる」という確固たる信念が 私を前へと突き動かしていたのです。 両親からたくさんの愛を注がれながらも、ひとりっ子として生まれ育ち 社会組織に上手く馴染めずにいた私でしたが 自分に与えられた役割を果たし、一日一日を精一杯生きていくことで その姿を見てくれる人からの思いも寄らない助けをいただき 一緒に働いていきたいと思う仲間たちとの素晴らしい出会いを得て 今は心から幸せだと感じています。 これまでの人生で私が得た、多彩な経験や多様な人との繋がりは 決して形があるものでも、目に見えるものでもありません。 しかし、私の中ではそれがかけがいのない、大切なものとして確かに在るのです。 ですから、現在のような未来の見えない時代においても 感じているのは不安の影ではなく、希望の光…… 湧き上がる思いやアイデアを形あるものにし、プロデュースすることで 人と人、人と社会、そして人と時代を繋げながら 社会への貢献を果たしていきたいと想っています。 liaisonはフランス語で「繋がり」のニュアンスのある表現です。 次の代、さらに次の代へと世紀を超えて受け継がれてゆくように…… そのような願いを込めて、社名に希望の明かりを灯しました。 事業の柱の一つとして、日本文化を継承していくためのブランディングがあります。 例えば私の出身地・奈良県は筆や日本刀の発祥の地ですが それらの日本文化を介して人と人、人と土地を繋ぎ さらには文化そのものを後世へと紡いでいく そのような時代のバトン役を担いたいという想いでおります。 目まぐるしく流動し続ける現代においては 自分の進むべき道を見失い、身動きが取れず 途方に暮れている方もいらっしゃるかも知れません。 そのような方に対して  ―あなたが歩む軌跡で、あなた自身の人生に奇跡を起こす― そのような言葉をそっと掛けてあげる事ができる企業でありたいと思います。

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